東京新聞の記事に東松山で一番有名なパティシエのお店「ププリエ」が紹介されていました。
以下、その記事のリンクと引用です。
以下、東京新聞の記事からです。
<ひと物語>スイーツ界に新境地 洋菓子店「夢菓子工房ププリエ」オーナーシェフ 大橋健二さん
「この顔でしょ。本当にケーキなんて作れるのって、よく言われるよ」。東松山市の洋菓子店「ププリエ」。厨房(ちゅうぼう)に立つオーナーシェフの大橋健二さん(66)が、パウンドケーキの生地を伸ばしながら笑った。
洋菓子の世界に飛び込んで四十五年になる。コンテストや後進育成などで数々の実績を残し、二〇〇七年には「現代の名工」にも選ばれた。鎧塚俊彦さんや辻口博啓(ひろのぶ)さんら日本を代表するパティシエに「親分」と慕われるスイーツ界のリーダーだ。
「スイーツに新たな可能性を」と発案したのが、〇八年に始めた「東京スイーツコレクション」。新作菓子の発表とファッションショーを融合させたイベントで、モデルたちは、国内外のトップパティシエのオリジナルスイーツを頭や衣装に飾り付け、チョコレートの指輪を観客の前で食べたりする。これまでに東京都内で五回開催され、すべて大橋さんがプロデュースした。会場で新作菓子を試食できるのも好評で、若い女性をとりこにしてきた。
大橋さんは東京都杉並区でサラリーマンの家庭に生まれ、学生時代は銀座にたむろする「みゆき族」の一人だった。二十一歳のときに小平市の洋菓子店で始めたアルバイトをきっかけに菓子職人を目指し、都内の数店で修業を積んだ。
三十一歳で独立し、一九七八年に東松山駅近くにププリエをオープンした。わずか十二坪の小さな店だったが、「下積み時代に描いた自分の理想を爆発させた」。だが経営は苦しく、売れ残ったケーキを夕飯代わりに家族で食べたり、大量に廃棄する日々が数年続いた。
そんなある日、地元の中小企業の男性社長が店を訪れ、買ったばかりのケーキをショーケースの前でむしゃむしゃと食べだした。「おまえのケーキはうまい。今度、ウチの会社の創業記念日のパーティー用に作ってくれ」
うれしかった。「やっと認めてもらえた、って思えたね。あの経験がなければ、ここまでやってこれなかった」。この出来事がきっかけで店は軌道に乗り、手狭になった本店を間もなく近くに移転した。平日でも混み合う人気店となり、今では県内でほかに三店舗を構える。
いやー、ププリエのオーナーシェフの方が、鎧塚俊彦さんや辻口博啓(ひろのぶ)さんら日本を代表するパティシエに「親分」と慕われるスイーツ界のリーダーだというほどの大物な方だと今の今まで存じ上げませんでした(失礼)。
滑川町出身な私にとっては、小さい頃からある「街の定番のケーキ屋さん」なイメージだったので、びっくりしてしまいました。
(どのくらい定番化というとお歳暮=丸広くらいです。)
ラーメンの世界では、東松山を含む比企郡は隠れていないのに隠れ里とか呼ばれたり、
よくディスられる埼玉の中でもさらに影の薄い地域かもですが、実はすごいんだぞ!って感じられるとても良い記事でした。